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美容整形依存症とセカンドオピニオン

美容整形を失敗しないために
適切な美容外科医の紹介、美容外科医への賢い対処法

美容整形の手術を受けて満足する結果を得ることは、それほど簡単なことではありません。
十分納得して手術を受けられなかったり、結果が予想と違っていることも少なくないからです。もちろん技術的に未熟な医師による不具合の場合もありますが、医学的に過誤を証明するのが難しいことが問題になります。

美容整形依存の遠隔診療・オンライン診療
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美容整形依存症について

美容整形を受ける心理

人は美しいもの憧れ、美しいものに感動し、自らも美しくありたいと思う心理に理由などない。極めて自然で霊的なものであり、いわば本能に近いものである。美しい外観はおそらく全ての生物と同じように種の保存のために異性を獲得する最も有効な手段の一つではないかと思われるからである。人が若さに拘る願望も同じ理由で、若いほど生殖の確立が高く異性には魅力的にみえるからであろう。

なぜ今美しさに拘りが強くなってきたか

そのような本能的な要素以外に昨今の美容への拘りは、社会における価値観の変化もあろう。
人の人としての魅力は外的なものと内的なもののトータルで作られるものと思われるが、現代社会は外的な要素が重きを成し、美しいことは明らかに得であり、美貌格差という言葉まで言われ始めている。しかし現在は、「美人である」、「かっこいい」というより「カワイイ」が最高の褒め言葉であるようである。それは美人の容姿をは手に入れるのは容易ではないが、可愛いはちょっと工夫をすればなれると言う共通の了解、心理があるのかもしれない。美容整形クリニックでも、かつてのうりざね面長より丸い小顔が人気があり、カワイイと言われるようになりたいという願望が強いようである。SNSで可愛いい、イイネと沢山評価されることに価値があり、多数からそのような評価を受けるとようやく自己肯定が出来、安心・安定感が生まれるように思われる。承認要求と自己肯定はリンクし、人間としての向上性は外的な魅力を高めることが優先し、内的には脆弱な精神構造になっているようだ。これは政治、社会においても嘘、フェイクがまかり通りる現在の風潮と無縁ではないだろうと考えられる。

美容依存が何故生まれるのか

美容依存は思春期から始まり青年期に強いが、それは思春期が家族、社会の庇護を離れて独り立ちして社会に参加して行くために、いわば自らを武装する過程であることと無縁ではない。
武装手段としては、知識を蓄え教養を身につけ学歴で武装し、人格、人間力を強くする内的な作業過程もあるし、芸術、職人的な技能を伸ばしプロフェッショナルを目指し努力することやスポーツ芸能面での才能を磨く努力もあろうし、または美容ファッションなどで容姿外見を魅力的に磨いて自分の武器にする方法もあろう。それらが同時相互的に進行して行く中で、どこかで自分の特性を見いだし折り合い点を見つけ自らのアイデンディティを確立できれば社会人として適応でき青壮年期に入って行くわけだが、いずれにも無関心であったり、どれか一つに異常に拘り続けアイデンディティを見つけそこなうとモラトリアムとかニートとか言われる思春期失調の存在になってしまう。
自分の外見の理想に拘り続け、永遠に自分と折り合えないと、飽くことなく美容整形を繰り返す美容整形依存になってしまい身体醜形障害(症)、うつなど精神症状を呈するようになってしまうと考えられる。
思春期の自分への折り合いの悪さは、人によっては不登校、引きこもりであったり、自傷行為であったり、摂食障害であったりして社会への参入を拒否を表現するのであるが、これらも美容整形依存と根は同じではないかと考えている。あるいは不法行為に走り社会からドロップアウトをして抵抗を図るものもいる。
自分の理想とする外見とどこかで折り合うことができず、美容整形を飽くことなく繰り返してしまうのは、所謂レジリエンス[ストレスに抗する力、逆境力]が弱いのであるが、「ここさえ良くなれば」と言う乗り越えることの出来ない壁を自ら作ることで、実は自分が社会参入出来ない防護壁にしている節もあるのである。

どう対処するか

1)美容外科医を変える。

美容整形依存は医原性の要素も高い。つまり患者の言うがままに効果が無いばかりか結果が悪化するのを承知で(あるいは無知であるが故に医師自身が気づかずに)手術を繰り返す営利本位の美容外科医の存在が原因の一つであるから、まずは担当する医師を変えることである。
そして自分の受けてきた手術の意味と評価をニュートラルな立場の専門医からセカンドオピニオンとして聞いてみることが重要である。

2)自分の心の弱さに気付いて病識を持ち、治そうと思い立つこと

手術に依存する何らかの心的な理由があることが多いから、それに気づくカウンセリングを受け、レジリエンスを高める心理療法を受けることが有効である(当科ではマインドフルネスレジリエンス療法を行っています)。
心理療法の間に、小さい成功体験を積み重ね自己肯定感が持てるような指導を受ける(学校に入り直す、友人を作る、何らかの資格や免許をとる、恋人を作る、など)のも重要と思われる。

美容整形のセカンドオピニオン

自分に合った手術法と医師の選択

自分の希望をかなえる適切な手術法の選択とその手術に最もふさわしい医師を選ぶことは、手術の結果に満足するための決定的に重要な要因になりますが、手術法の選択に当たっては、それを判断し決めていくには、広い医学的知識と形成美容外科学の専門性の高い知識が必要になります。またクリニック・医師の選択に当たっては、医師の正確な経歴や実績を知る情報網とそれを判断する力量が必要になります。
それらに加え、手術の前に医師にどの様に自分の希望を正確に伝え、手術を理解し納得して受けられるかかが重要な要因にもなります。

当科では、あなたに最も適切と思われる美容外科医を紹介し、受診の際にどのように話を進めていくのが良いかをアドバイスします。
術後のトラブルの多くが患者さんと医師のコミュニケーション不足に原因がありますので、それはとても大切なことです。

ちなみに私が考える良い美容外科医は次のようになります。
これらを念頭に、あなたの希望に応えられる適切な美容外科医を選んで推薦します。

良い美容外科医の条件とは何か?

良い美容外科医を選ぶ際の条件、注意点について、私の個人的見解は以下のようになります。

  1. 条件その1
    美容外科以外の外科系の訓練を受け、基本的な外科的・形成外科的な手技を身に着けていること。
    特に形成外科での実績・業績があるのが望ましい。
    (外科的な訓練を全く受けていない美容外科医も存在します。)
  2. 条件その2
    解剖学に関心があり、それに基づいた手術を考えるセンスのあること。
  3. 条件その3
    インフォームドコンセントに熱心であること。
    患者さんのためを思う気持ちが強ければ、説明を惜しむことはないと考えます。
  4. 条件その4
    医師の履歴に注意すること。
    学歴、職歴などの履歴はその医師の能力を示すに、当らずとも遠からずの関係があります。ヨーロッパではきちんとした経歴がないと開業はできませんが、日本ではその基準が緩い現状があります。
  5. 条件その5
    ○○専門医、元○○教授などの肩書や広告に惑わされないこと。
    そのような資格は必ずしも専門的な技量を保証するものではありません。また、華やかな広告だけに惹かれてしまうのも危険だと言えます。
  6. 条件その6
    結果に責任を持てる医師であること
    術前に説明した医師と手術を実際に行う医師が同一人物でないと、責任の所在があいまいになります。アルバイトの医師で結果がトラブルと辞めてしまい、クリニックはそれで責任を回避することもあります。
  7. 条件その7
    美容コンサルタントというようなブローカーと連携していないこと。
    コンサルタントは、患者さんの為というより自分の利の為に推薦しがちで、客観的に適した医師でない場合もありますし、そのような医師は利益に敏い傾向があります。
  8. 条件その8
    人格的に優れた医師であること。
    医師個人が人間学的な一般教養に興味をもつような知性と文化を持ち、人間の欲望、弱さ、悲しみなど人のこころに共感性のある人が望ましい。(EQの高い人)
    医療は優れて人間的な営みですから人格、品性も重要な要素になります。
 
今まで得てきた経験と実績・情報で、的確なアドバイスをいたします。
私は永年、大学医学部の形成外科医として、形成外科学界のトップランナーとして走り続けてきた中で得てきた経験と実績と、形成美容外科学会関係の人脈を通して得た情報から、「あなたの悩みを解決する最適な方法と、それを行う最良のクリニック・医師の選択」のアドバイスを行うことが出来ます。なお、私はすべての美容クリニック・美容外科医師とは交友関係はあっても、個人的な利害関係、利益相反は一切ありませんので、全く中立的な対場で、ベストアンサーをお出しすることができます。
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