ドクター紹介
専門は外観障害のメンタルケア、美容整心精神科、頭蓋顔面外科、美容外科、皮弁再建外科
私の医療の考え方
さて、病気とは一体何でしょうか?
私達が、発熱して病院に行くとします。まず,血液検査をして、白血球数やCRP値が高いと感染症を疑い、レントゲン写真やCTなどを行って病巣がどこにあるか調べて行きます。この間、熱や痛みが辛ければ解熱剤や鎮痛剤を使って症状を取りますが、それは病気に対する根本治療ではありません。病巣が見つかると、次は原因菌を特定し、それに合った抗生物質を投与し病原菌を殺し、病気の根治を図ります。
では心の病気である「うつ病」の場合はどうでしょうか?
うつ病では、心が抑うつ的で不安な状態になりますが、抑うつ的な気分は脳の大脳辺縁系という場所の脳神経細胞の中のセロトニンという神経伝達物質が減るために生じると説明され、不安は、同じ脳の青斑核というところのギャバという神経伝達物質が減るためと説明されています。
治療は、セロトニンを増やす抗うつ薬やギャバを増やす抗不安薬が使われますが、これらは丁度、熱や痛みを取るための薬と同じように対症療法的なものであり、「うつ病」の根本治療にはなりません。
うつだからセロトニンが減少するのか、セロトニンが減るからうつ状態になるのかは、鶏と卵のようなものであり、重要なのは、うつ状態とセロトニンの減少を来たした病気の「根本的な原因」は別にあるはずだということです。
一般に「病気とは何か」というと、少し概念的な話になりますが、「病気とは健康を失った状態」であり、「健康とは、心身の恒常性が保たれている状態」です。つまり「病気とは心身の恒常性が損なわれた状態」といえます。この心身の恒常性という生体の超機能は、作用のメカニズムこそ解明されつつありますが、その機能の元となる司令塔がどこにあるかは全く分かっていません。
私は医師になって35年の間、形成外科学の臨床と研究に携わり、その後5年間は精神医学に転じ、精神医学、臨床心理学、分子生物学、免疫学、量子物理学、科学哲学等を勉強する中で人の「身体と心の健康との関係」について自分なりに研究してきました。
人間の「心と身体」は、「心」「神経系」「内分泌系」「免疫系」の四つの系が複雑系システムで相互に関連し合いながら機能し、それらが自律統合性機能Autonomous Integrity Function: AIFと言う大いなる働き(宇宙摂理)を軸にして協調することで、心身が一体となって健康が、すなわち恒常性が維持されていると説明できると考えるに至りました。中でも、免疫系が健康に重要な役割を果たすと考えています。
この考えを基にして量子生物学的な視点で見ると、心と身体の健康の喪失は自律統合性機能を中心軸とした「心身の波動の共振リズムの調和の乱れ」であると考えることができます。心身の波動とは量子論が示した物質波(身体波)と私が提案している精神波のことをいいます。
病気の快復とは、心身の恒常性の回復であり、そのために「恒常性(ホメオスターシス)」「自然治癒力」「レジリエンス(抗病力)」を高めるのが治療の基本であると、私は考えています。
プロフィール
1973年 | 慶應義塾大学医学部卒業 慶応義塾大学病院形成外科入局 |
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1975~1980年 | 一般外科、脳神経外科、整形外科など外科系研修 |
1980年 | フランスHOCH病院に留学 頭蓋顔面外科の創始者P. Tessier に師事し、本邦に導入。 |
1983年 | 慶応義塾大学医学部形成外科学専任講師 |
1988年 | 慶応義塾大学医学部形成外科学助教授(のちに准教授に改変) |
2010年 | 精神科に転科し、群馬会群馬病院(精神科病院)勤務 量子物理学、免疫学、臨床心理学、精神神経免疫学などを学び、「精神波」、「整心精神医学」「美容精神医学」「美容整心精神医学」の概念を創発 |
2014年 | 美容整心精神科を9月クリニークデュボワ(帝国ホテルプラザ4F)内に開設。11月千代田区紀尾井町に美容整心メンタルクリニックを開設 |
日本形成外科学会会員、同評議員、理事歴任。日本頭蓋顎顔面外科学会会員、評議員、理事歴任。日本シミュレーション学会設立委員、世界シミュレーション外科学会設立委員、日本頭蓋底外科学会設立委員、名誉会員。 日本脳神経外科学会、日本解剖学会 日本精神神経学会などの会員
受賞歴・業績等
1980年 | 慶應義塾大学医学部三四会賞(最優秀博士論文賞) |
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1985年 | 第1回NICOGRAPH(日本コンピュータグラフィック学会)論文コンテストグランプリ |
1995年 | 第11回国際形成外科学会最優秀論文賞Best Poster Award |
1996年 | 第39回日本形成学会総会最優秀論文賞 |
1998年 | 日本形成外科学会優秀論文賞(ジュニア) |
2000年 | 日本形成外科学会学術奨励賞(基礎部門) |
2002年 | 日本形成外科学会優秀論文賞(シニア) |
2008年 | 日本矯正歯科学会最優秀論文賞 |
2012年 | 日本形成外科学会学術奨励賞(臨床部門) |
英文論文100余編、学会講演・シンポジウム等200回余。著書に「本当に美しくなるための医学」(アートデイズ出版 2015年)
2017年2月21日 | AbemaTV AbemaPrime出演。「自己愛性パーソナリティ障害』についてコメント |
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2019年9月2日 | No.39『AERA』にて「整形しても自信がない」で紹介されました。 |
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