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治療方法について

治療方法について

美容整心メンタル科では中嶋自身がすべての患者様に丁寧な診療・カウンセリングを行い、中嶋の「美容整心精神医学」と「自律統合性」の考えから導いたマインドフルネスレジリエンス強化療法(MBRST)レジリエント食事・生活療法(RDLT)を組合せた新しい治療方法によって、可能な限り薬に頼らないこころの回復をめざします。

「こころの悩み」の治療について、欧米で一般的な精神分析療法では「精神分析に長い時間と費用をかけながら、こころの悩みの状態をただ説明してくれるばかりで何もしてくれなかった。転んでいる自分を起き上がらせてくれることもない」というような患者様の評価が多々あります。本来の治療とは、精神医学だけでなく身体医学も含めた観点からこころの悩みを分析し、症状の回復の先にある恒常的に健康的で幸せな生き方を取り戻すことだと考えます。
当診療科では、話を聞くだけ、薬を投与するだけでは真の治療はできないという考え方を元に、患者様ご自身が「今の自分」を発見・認識し、果敢に現状に挑戦していける方法を身に着けることを治療の目標としております
* ただし緊急性のある症状のある時は薬の使用を要する場合もありますのでご了承ください。

マインドフルネスレジリエンス強化療法
(Mindfulness Based Resilience Strengthen Therapy :MBRST)

マインドフルネスレジリエンス強化療法とは、病気の快復だけでなく、未来に向かってポジティブな考え方や行動を誘導することを目標に、認知療法的な精神心理療法をさらに進化させた当診療科独自の治療方法です。

人には困難や試練、逆境など打ち勝つ力や、自分の精神力を健康的に回復させる力が備わっています。これを最近の精神医学ではレジリエンスと呼びます。
このレジリエンスを引き上げる思考スタイルを習得するためのレジリエンス心理学に基づいたプログラムがペン・レジリエンシー・プログラム(PRP)で、これを効果的に実践するためのスキルとして組み合わせているのがマインドフルネスと呼ばれる呼吸瞑想法です。それは色々な思考が入り乱れて自動的に思考するマインドレスな状態から、臨床的な呼吸瞑想法によって集中力を高め心を静め、自分を取り戻し、衝動性や感情を抑え、本来の自分に気づきレジリエンスを高める働きをします。
マインドフルネスレジリエンス強化療法によって、過去の後悔・執着や未来に対する不安に振り回されてしまう状況から、客観的に自分を見つめることができるようになり、「今、ここにいる自分」にハッと気づき、雑念から生じる自動思考から脱却するスキルが身につくようになります。

詳しくは「マインドフルネスレジリエンス強化療法」へ

レジリエント食事・生活療法
(Resilient Diet and Life Therapy :RDLT)

人間が他の哺乳類と比べて著しく進歩したのは、新しい脳(新皮質)が発達したためとされますが、人間の生きるための本能的な部分は古い脳(旧資質)が役割を担っています。この古い脳の生命力を動物的生気といい、精神(心)も動物的生気に支えられてこそ生き生きと発揮できるのです。
動物的生気には身体的、社会的環境の条件が満たされる必要があります。
つまりレジリエントな(逆境力のある)こころを得ようとすれば、こころだけを扱っていても片手落ちで、レジリエントな生気ある身体環境を作ることが大事であり、そのためには食事や生活習慣がとても重要な役割を果たすと考えています。
現代医学では、心身の健康には免疫システムが最も重要なキーシステムであることが分かってきました。免疫細胞(リンパ球)にはT細胞、B細胞、NK細胞などがあり、人の免疫力の70%は腸にあるとされています。腸内細菌の減少はリンパ球を減らし免疫力を下げ、自己免疫疾患への抵抗力を低下させるだけでなく、脳内の神経伝達物質のドーパミンを減らし「快の感情」や「やる気」を減退させ、セロトニンを減らして「喜び」や「幸福感」を減退させ、「うつ」を招いたりします。すなわち、腸内細菌の減少は免疫力を下げることで、身体の不調ばかりではなく、こころの不調をもたらすのです。
免疫力の残りの30パーセントは「笑う」、「ポジティブな思考をする」、「ストレスを避ける」、「他人とのコミュニケーションのある生活」、「規則正しい生活」、「自然と触れ合う」ことなどが関与しているとされています。つまり免疫力を高めるには腸の働きを高める食事や上記のような生活スタイル・習慣を身に着けることが大切なのです。

また科学的な見地から副交感神経を優位にし血流を増やし、活性酸素を抑制して免疫力を上げる食事療法も重要な治療と考えています。また最近になって老化やうつが慢性炎症に関係することが明らかになったため、炎症に関係する活性酸素が心身の健康を左右する最も重要な鍵要素になって来ていて、そのために活性酸素を消去する食事療法が重要なことが明らかなになってきています。 同時に、免疫力をコントロールする自律神経を鍛えるために、こころの持ち方、副交感神経を優位にする具体的な生活スタイルについても指導いたします。これはマインドフルネスレジリエンス強化療法とも関連しています。

詳しくは「レジリエント食事・生活療法」へ